2018写真学科夏合宿!1日目
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先日、写真学科では2泊3日の夏合宿に行ってきました!
その様子をお伝えします。
写真学科では毎年、兵庫県の佐津という場所で合宿を行っており、特別ゲストをお招きしての講演会やワークショップ、ロケ撮影、2年生の中間合評会などが行われています。
参加人数は生徒及び先生を含めて140人近くにもなり、バスを使っての大移動となりました!
移動途中のパーキングエリアではアイスクリームを買ったり、お土産を見たりなど行き道から楽しそうな雰囲気が流れていました!
現地に着いてからは昼食をとった後、1年生は城崎温泉のほうにロケに行き、2年生は近くの公民館で第1回中間合評会を行いました!
今回の合宿には特別ゲストとして、写真家でもあり博報堂プロダクツフォトグラファーでもある百々新氏と出版社赤々舎代表取締役 姫野希美氏、そしてアートディレクター/グラフィックデザイナーでもある寄藤文平氏にお越し頂きました。
百々新氏と姫野希美氏には2年生の中間合評会にも参加して頂き、学生たちに認定制作の提出に向けて多くのアドバイスをして頂きました。
百々新氏
姫野希美氏
その他にも7名の講師先生方が生徒の作品をそれぞれ担当し、会場はあちらこちらで今後について意見の交換が行われていました。
お話を聞く学生たちも真剣そのもの!これからの自分と写真の関わり方を必死に考えているようでした。
中間合評会とロケを終えたあとは夕食を食べ、待望の講演会!
もう一人のゲストである寄藤文平氏にもご参加頂き、百々新氏の写真を基点にしながら多くのお話をして下さいました。
寄藤文平氏
まず始めにお話された内容は今年出版された百々新氏の写真集「鬼にも福にも もうひとつの京都」をテーマとしたもので、3年がかりで京都全土を撮影し作られたものだそうです。
自分の住んでいる土地の「風土」や「差異」というものきっかけ撮り始め、自分が持つ違和感や理解よりも、そこからこぼれ落ちたものをどう収集するかという思いで撮影されたそうです。
講演会はゲストの方々が代わる代わるマイクを持って自由にお話をするという流れになっており、予期せぬ会話や間が生まれるのがとても印象的でした。
この写真集には京都を通して百々新氏の写真を使ってどのように目の前の事柄に関わっていくかの有り様が写し出されているように思われ、お話を聞いている学生たちにとっても自分の写真を考えるきっかけになったであろうと思います。
「鬼にも福にも もうひとつの京都」の次にお話して頂いたテーマは、前記した写真集を作り出す元となった写真集「対岸」についてです。
「対岸」はカスピ海沿岸の国を撮った写真集で6年間にも及ぶ撮影の末、完成したものです。
ロシア、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタン、イランの五カ国を周り、その土地のさまざまな人間の風土や宗教、習慣を撮影したものでした。写真集に登場するワンカットはその一枚で映画が作れるかもしれないと寄藤氏が仰るほど美しいもので、シルクロードへの憧れと旅がしたいという思い、そして自分が気になることを写真にしておかないと自分自身を見失ってしまうという考えから作り出されたものだったようです。
百々新氏曰く、この写真集を見たとある人が「このような撮り方で京都を撮ったらどうなるのですか。」という一言から前記の写真集の制作にも至ったそうです。
百々新氏が撮った写真を寄藤文平氏がディレクションし、姫野希美氏が写真集として出版した今回の作品たち。
とても印象的なお話が多く、学生たちの中にもたくさんのものが残ったことでしょう!
講演会の最後には学生たちとの質疑応答とお仕事で普段撮られている写真なども見せて頂きました。
あまりにも濃い内容の講演会で時間が過ぎるのもあっという間でした!
合宿1日目はこれで終了!
2日目以降のことは次のブログでお伝えします!
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