蔵真墨氏講演会
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先日、写真学科では写真家の蔵真墨氏にお越しいただき講演会をして頂きました。
その様子をお伝えします。
蔵さんは国内外で多くの個展を行ってこられた写真家で、今回は現代の男性の美しさをテーマにした作品「Men are Beautiful」をビジュアルアーツギャラリーで展示して頂き、講演会ではその作品と合わせて今までの活動についてお話して頂きました。
ゲイリーウィノグランドという写真家の「Woman are Beautiful」という作品をひとつの起点として撮影されたこの写真は、街中で男性をメインにスナップショットを行い現代の男性像を考え直すというコンセプトになっていました。
社会的に被写体となる人の許可なしに撮影することが非常に難しい現代において男性の自然な姿を撮影しようとする蔵さんの試みは非常に魅力的なものだと感じました。
写真を始めた頃から持っている自分のモノの見方を形にしたいという思いと、町を歩き人を観察することが面白いと感じる蔵さんの感性が混ざり合い、この作品は出来上がっているのだと思いました。
講演会の後半には過去の作品についてもスライドショーで写真を流しながら一つひとつ丁寧に教えて頂き、最後には学生との質疑応答も行われました。
使用するカメラの選択理由や画作り際に考えることまたは距離感など、いろいろな事を教えて頂きとても勉強になるお話でした。
現在、ビジュアルアーツギャラリーでは蔵真墨氏写真展「Men are Beautiful」を開催しています。
プリントによって立ち上がる21世紀の男性像を堪能しに来て下さい!
蔵さん、長時間に及ぶ貴重なお話、ありがとうございました!
以上、講演会の様子をお伝えしました!