写真学科 作品&プレゼン祭!2018

更新日:2018/07/25

今年も写真学科のBIGイベント 「作品&プレゼン祭!2018」が行われました!
その様子をお伝えします。

「写真学科作品&プレゼン祭!」とは、ビジュアルアーツギャラリーでの写真展開催の権利をかけて、学生が作品をプレゼンするものです。今年も個性豊かな作品が出揃いました!
審査員には(株)電通・コピーライターとして数々の賞を受賞する日下慶太氏、本校講師で写真家の阿部淳氏、吉川直樹氏、佐伯慎亮氏、赤鹿麻耶氏の計5名の先生方が参戦!


写真は、特別審査員・日下慶太氏(株式会社電通)。審査員の先生方もかなり個性的です!!

プレゼンテーションに参加する学生は合計12名、それぞれが自分の言葉で自身の作品をプレゼンテーションして頂きました!


↑水野茉衣さんの作品『やっと目を向けた』
家族との関係性をテーマにした作品です。水野さんからは、「自分の家族を撮影するという作業だが、楽に撮らせてもらえるような関係性ではない中で自分にとって必要な作業だった」と、この作品と自らの関わり方の重要さが語られました。阿部先生からは、「被写体選びは、自分にとって関わりが深く、撮るのが楽でないものを選ぶのがよい。楽に撮らせてもらえないと語る家族とのぎこちない距離感が写真から伝わり、水野さんにとって次のステップにつながる意味ある作品だ」と評価がありました。


↑中村樹の作品『Eye Candy』
「光を斜めから当てた時にできる光の形が好きで、それを派生させてみるとどんどん面白い形になった。」ときっかけが語られると、吉川先生から「色をつけるのもいいが、もう少し素材を生かせるような実験をしてみてはどうか。」また「動画で撮ると面白いんじゃないか」ともコメントがありました。阿部先生からは、「一つの素材でやっているが、別の何か違うものに見えたり、そうじゃなかったりするバランスが良い。写真選びもいい。ただし”見たことある”と思われるとまずいので気をつけなければならない。先行作品があると、見る側の驚きや新鮮さが失われる」とのコメントが。赤鹿先生からは、「小さくも見えるし、巨大(オーロラ)にも見えるからすごくいい。表現する人として、これを地続きにしてこれから展開できるととてもいい。見る側に託す、見る側の想像力を刺激する良い作品。」と評価をいただきました。



↑児島菜波さんの作品『Good Night, Have a Good Dream』
夢の世界を写真に表現する!ということで、プレゼン時には枕持参です!児島さんからは「テーマは夢。夢と現実の間にいるような感覚で作品をつくった。変幻自在に変化するあたりが夢と写真で似ていると思っている。」と説明がありました。赤鹿先生からは「私も夢の話をベースに作品作りしていて、その難しさを実感している。私の場合はイメージー言葉ー写真のやり方で作品にしているが、児島さんは具体的にストーリーがあるわけではなく、もっと抽象的だ。モデルも今っぽくて、存在自体が不思議だから夢っぽさがあるとも言える。」というと、ゼミ担当の山田先生も客席から参戦し「夢はそもそもコントロールできずに、どんどん展開されるもの。被写体と撮る側のコントロールされた世界観と見られてしまうと、せまい。一言で、これが私の世界なんです!といえないような写真になってくるとよいのでは。」と鋭い指摘がありました。



↑水谷渚くんの作品『帰りたいんですけど』
「家にいても、どこにいても、帰りたいと思う時があるが、その帰るべき場所はわからないという作品です。」とプレゼンがあると、日下さんからは「なんか途中でパソコンの画面が出てくる感じとか、いい。”俺は俺でいいんだ!”というスタイルを突き詰めればいいんじゃんか、とことんまで。」と好感を持ったコメントをいただきました。阿部先生からは「社会に対する反発・違和感が制作の原動力になっているのが大変良いが、その気持ちはクリエイターの誰しもが持っているのかもしれない。ただ、制作し続けることが大事。」とエールが送られました。


↑前川幸輝くんの作品『You and AI』
ホステスさんをルポルタージュした作品です。「セクシャリティーや性にまつわる仕事に嫌悪感があったが、実際に家に住まわせてもらって撮影してみると、彼女がとても生き生きしていて、かっこよく、作品作りを通した発見があった」と語りました。審査員の阿部先生からは、「ルポルタージュの作業として、質が高い。被写体への指示も、部屋を片付けないでいいとか、勘がいい。細かいところが上手くいっている。しかしこの1枚という写真が実は少なく、動画みたいな感じもある。極端に強い写真と弱い写真で、山と谷を作るイメージで編集するとなおいいのでは。」とアドバイスがありました。


↑松浦友里子さんの作品『風花を編む』
「写真を撮る時にファインダーに見える世界に住みたいと思うことがある。昔の人が厳しい寒さに風花という言葉をつけた様に私も写真で美しい世界を作りたい」というと、日下さんからは、「色のトーンが世界感を表していて、とてもいい。」との意見が。吉川先生からは、「雪のある風景が軸になるから、それ以外の写真がどういうふうにタイトルに沿って組まれていくかというのが味噌。個人的な主観だが、美しいものの先には怖いものがあると思う。そういったものが入ってくると作品が骨太になっていくのではないか。」と意見をいただきました。



↑金沢優汰くんの作品『ゴゾーロップ』
友達や日常をスナップした作品です。「昔、自分にはコンプレックスがあり、自身には誇りが持てなかったが友達にはめぐまれていた。友達がゴゾーロップみたいなものだ」とふんどしでプレゼンがあると、佐伯先生からは「裸にならないとわからないものが本当にある。はじめ裸スタート=初期衝動的な意味では正しいと思う。写真も見ていて楽しい。写っているものとしてはまだまだいけるんじゃないか。もっと普段行かないようなところへ行って自分をさがしてみては?」とあると、日下さんからは、「水谷くんと対照的だ。彼は1人の世界、金沢くんは友達との世界。タイトルの付け方が上手。カタカナもよい!」とコメントが。また赤鹿先生からは、「自分も振り返ると、その時にしか取れない写真があった。今の感覚を大事にしてほしいが、変わっていくことも大事。今はフィルムカメラで雰囲気でよしとしてしまっている。デジタルで細部までしっかり見てみるとかすると、また変わって来るのではないか。」と将来への期待が述べられました。


↑山本瑠美さんの作品『脳も末』
「頭の中の整理」を可視化したもので、「日々考えすぎてぐちゃぐちゃにある頭を工作や絵を用いて製作した。被写体に自分も出てきます。」と説明しました。日下さんが「総合格闘技のようだ。一番時間をかけている感じ。作品ひとつひとつもかぶっていない。展示も空間をつくる気持ちで写真の枠を越えていけばいいんじゃないか!」というと、阿部先生は「密度やキレがいい。かぶりも少なく良い。言葉もきちんとできている。言葉のコントロールができているからキレがいい。見た後の印象として一枚一枚がガツっと残る。写真初めて一年目としてはすごい。」と評価しました。吉川先生からは、「色々準備すると色々撮りたくなって色々選びたくなるが、そこを見せないところが、この作品の完成度を高めるキーじゃないか。」と今後のアドバイスをいただきました。


↑守澤啓介くんの作品『あいのて』
祖父母が開業した産婦人科を撮った作品です。「ルーツを探る作品。出産を撮影させてもらった日がたまたま自分の誕生日だったこともあり、自分の生まれたこととか考えた。」と説明があると、日下さんからプレゼンの上手さを評価されました。佐伯先生からは「すごくよく撮れてる。自分の誕生日に撮れるという引きの強さ。それは案外すごく大切。なぜなら感じ方や撮り方もかわってくるから。おじいちゃんの写真がたまに入ってくるのもぐっとくるけど、おばあちゃんをタクシーの車窓越しに撮っている一枚で終わるのはどうかなと感じたが。」と構成に疑問も。吉川先生からは「タイトルがいい。自分の環境にしっかりと目を向けて、撮るということをリンクさせていくやり方もすごく上手い。」との意見をいただきました。


↑山元良仁くんの作品『CIRCUS』
「街はおもしろい。特に建物の線や形。そこに目を向けているうちに、ものの形が目につくようになり、写真にするようになっていった。他の人には盲点になっているところに自分は焦点をあてて作品づくりをしている。」と説明があると、阿部先生からは「線とか形とかの発見感も強いし、面白い写真もある。でも以外に形や線だけじゃないものも入っている。その外れた要素で隠し味的なものをつけるのが大切。そうしないと(枚数が)20か30でもういいとなってしまう。コントロールして、ちょっとはみ出た要素みたいなものを汲んでいく必要があるのでは。」と分析がありました。日下さんからは「変態性がいい。どんだけすごいのを収集するかという作業にかかっている。世界に飛び出してみればもっとおもしろい線などもあるのでは。」とさらなる発展を期待したコメントをいただきました。


↑増本レミさんの作品『十時十分 地球が7回まわったとき』
路上をスナップした作品です。路上スナップ写真家として世界的に評価される阿部先生から熱いコメントをいただきました。「魅力の要となっているのは人の素の有りよう。タイミングが合わなかったり、どうしようかなと思って撮れないこともある。老若男女を撮ろうとしているところがいい。また変わった人だけではなく、わりと普通のなんでもない人の魅力を引き出そうとしているところがいい。ストリートスナップの難しさは似てくるところだ。厳しく言うと、まだもっとできる。人は普通だけど、都市の混沌としたことがもっと入ってくるといい。距離が普通なので、もっとひいてガランとさせるとか工夫してみてはどうか」と批評していただきました。


↑最後は赤松明香さんの作品『くらしと時間の蓄積』
ニュータウンを撮影した作品です。「変わりゆく都市を忘れないよう写真にした。人がほとんど写っていないが、ものだけでも人が過ごした時間が写り込んでくることを発見した。」とプレゼンすると、日下さんが「ニュータウンのヒリヒリ感というか、儚い感じが出ていていい。何でもない風景だけど、それがいい。」というと、吉川先生は「人の獣道。ニュータウンって机の上で考えてつくった街。しかし実際に人が動いて街が作られ暮らしができる。作品は、人々の暮らしとともに時間はどんどん経過してしまうことを意識させ、錆びた景色そのものへの同情を誘うものだ。」とコメントしました。また赤鹿先生からは、「ぐっとくる気持ちとか感覚を頼りに撮っているところがいい。すごく大事なものを撮影していると思う。さらに沢山撮って、見て、調べて、そうするともっと別の大事なところににアクセスできる写真になるんじゃないか。」と今後への期待が寄せられました。


以上12作品の白熱したプレゼン・質疑応答ののち、結果発表が行われます!

今回見事グランプリに輝いたのは・・・

山本瑠美さんです!おめでとうございます!

そして優秀賞は・・・

赤松明香さんと、前川幸輝くん!おめでとう!!!


さらに1・2年生のオーディエンスから投票で選ばれるオーディエンス賞には、守澤啓佑くんが選ばれました!


特別審査員の日下さまから、日下慶太奨励賞が増本レミさんに贈られました!


各賞の決定は非常に僅差なものだったそうです。審査員の先生方、お疲れ様でした。
最後はみんなで記念撮影!刺激的な時間はあっという間に過ぎて行きました。
前でプレゼンした人も、投票した人も大きな刺激を得られたものかと思います!
これからもしっかり頑張ってくださいね!!

山本瑠美さん・赤松明香さん・前川幸輝くん・守澤啓佑くんによる写真展は、ビジュアルアーツギャラリーで8月31日〜9月13日の会期で開催の予定です!
ぜひおたのしみに!

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